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【プロが教える】後悔しない刻印の内容とは？
目次
結婚指輪に刻印は入れる？入れない？入れる派はどんな内容を入れる？
ほとんどのブランドでサービスとして行っている、結婚指輪の内側に入れる刻印。
入籍日や結婚式を挙げた日付やお互いのイニシャルなどが一般的ですが、どのくらいの方が刻印を入れているのでしょう。
一般的な事例から個性的な例まで、刻印にまつわるあれこれを徹底解説していきます。
「刻印は入れなかったけど、やっぱり入れておきたかった」
「刻印を入れたけど、良く調べずに入れてしまった」
「もっと考えて別の内容にすれば良かった」
「今見返すと恥ずかしくなるメッセージで、刻印を入れなければ良かった」
入れた後でこんなふうに後悔することがあってはなりません。
刻印を入れる際に知っておきたいお役立ち情報をジュエリーのプロが徹底解説いたします。
みんなの意見を調査 「刻印を入れる派」「入れない派」どのくらいの割合？
結婚指輪に刻印を入れたカップルは、結婚指輪を購入したうちのどの程度の割合でいるのでしょうか。
結婚情報サイトなどで公開されている調査結果をみるとおよそ8割以上のカップルが何かしらの刻印を入れたという結論が見えてきます。
この結果から、「結婚指輪に刻印を入れる派」が圧倒的に多いことがわかりますね。
一体どんな理由で入れる、入れないを決めたのでしょう。
「刻印を入れる派」の意見と「刻印を入れない派」の意見は？
まずは多数派である入れる派の主な理由はこちらです。
・記念日をいつまでも忘れないため
・名前を入れることで、相手をさらに身近に感じるから
・結婚指輪は見た目がシンプルなので、万が一紛失したり、他の指輪と混ざってしまった時に刻印が目印になるから
・指輪のデザインが他の人と被ってしまっても、刻印を入れれば世界に一つだけのオリジナルリングになるから
など、さまざまな理由で皆さん入れていらっしゃいますね。
特に、紛失の際の目印になる、という理由はリスクヘッジとしても納得の意見です。
次に、入れない派の主な理由はこちらでした。
・デザインの都合上入れることができなかったから
・着け心地が変わったり、汚れが溜まりやすくなるかもしれないから
・サイズ直しのことを考えると入れない方が後々良いから
・追加料金がかかるから
・恥ずかしかったから
その他の理由として、「時間が無かった」や「入れられることを知らなかった」など、条件が合えば入れていたという意見もありました。
刻印があっても無くても、お二人の絆に変わりはありません。しかし「入れるか入れないか」の判断が後々の後悔やケンカの火種にならないよう、事前にしっかりお互いの意見を確認しておきましょう。
刻印にはどんな内容を入れる？人気の刻印はどんなもの？
指輪のデザインやサイズは決まりました。続いて刻印の内容を決めましょう、となったとき、これまで刻印をした皆さまはどんな内容を考えるものなのでしょうか。
定番や人気の刻印、個性あふれるものまで、順番にみていきましょう。
定番といえば、イニシャルや記念日
刻印の定番として人気の高い、イニシャルや記念日。「2023.1.23 H＆M」や「2023.1.23 HtoM」など、日付とお互いのイニシャルを組み合わせることも多いですね。「＆」や「ハートマーク」は、結婚指輪だけでなくペアリングでも好まれます。
「to」を使うと「男性から女性へ」「女性から男性へ」それぞれが贈り合うという意味になるということで、結婚指輪の刻印として安定した人気があります。
指輪のデザインやダイヤの個数、号数によっては入れられる文字の数が変わってくるので、入れたい文字がすべて入るか事前に確認しておきましょう。
平均的な文字数は、号数によって変わりますが15～20文字程度です。
日付やイニシャルの入れ方はどうしてる？
記念日とイニシャルにしようと決めても、年号の入れ方も多種多様にあり、迷ってしまいますね。
例えば「2023．4.1」と西暦で入れる方もいれば「R5.8.30」のように和暦を入れる方や「November 11st,2023」「11 November 2023」と英語表記にされる方もいて、本当に何を選ぶかは正に十人十色。
そこまで長くしたくない場合は「Nov.11.2023」という表現の方法もあります。
イニシャルや名前を入れる場合も、選択肢が多くて迷う方も多いかもしれません。
お2人のイニシャルそれぞれを「to」や「＆」や「ハートマーク」でつなげて表現するのが人気です。
それぞれの文字に意味があるので、自分たちの気持ちに合ったものを選んでくださいね。
また、イニシャルを入れる場合は文字数に余裕があるので、日付とイニシャルを両方組み合わせて入れるカップルが多いです。今まで挙げてきた例を参考に、イニシャルの順番や使う記号などを厳選して、自分たちだけの後悔のない刻印を入れましょう。
ただし、ブランドやショップごとに入れられるフォントや記号などが異なるので、事前に具体案や希望があるなら、それが刻印できるのかを相談してみてくださいね。
確認事項が多くて煩わしいと思うかもしれませんが、特に事前に相談等しなくても店頭には刻印用のフォーマットがあり、入れられる文字数や文字の種類、記号などの一覧を提示してくれるお店がほとんどです。文字数もフォーマットにあるマスの数までと決まっているところが大半で、その中を一覧に載っている英数記号から選んで埋めていくだけなので、その場で決める方も多くいらっしゃいますよ。
名前を入れたい場合は？
文字数に余裕が場合やニックネームや短い名前のお2人の場合は、入れたいお名前メインで内容を決める方もいらっしゃいます。
お名前で入れる場合は、文字数的に日付が入らないことがありますので、フォーマットに沿って慎重に設定してくださいね。何を一番刻印に残したいか、それが優先順位を決めるコツです。
二人だけの愛の言葉を入れる
刻印といえば、記念日とイニシャルを入れるのが一般的ですが、お互いへのメッセージやふたりだけしか分からない合言葉、おしゃれな略語を入れるカップルもいるみたいです。文字数には限りがあるため文章になってしまうと難しいですが、お2人だけに分かる愛のメッセージを入れるのも素敵ですね。
長い文章や、複雑な漢字を入れられるところは少ないので、英語やフランス語などの外国語表記で短く伝える方が多いようです。
例えば、
・Forever（永遠に）
・all my love（すべての愛を捧げます）
・With You（あなたともに）
・One Love（ただひとつの愛）
・True Love（真実の愛）
・Smile(笑顔)
・Je t’aime（愛してる）
・I Do（誓います）
その他、人気の略語表現もあります。
・24/7（twenty four seven いつでも、ずっと）
・ILYSM（I Love You So Much ）
・4EAE（Forever And Ever 永遠に）
・BAE（Before Anyone Else 誰よりも大切な人）
・ILY（I Love You 愛してます）
まるでお2人だけに伝わる暗号のようで、素敵ですね。
他にはイタリア語やスペイン語、ハワイ語など、自分たちにとって思い出深い国の言葉でメッセージを入れたり、漢字の刻印がOKのブランドで入れる場合は漢字1文字でお二人の絆を表現することもできます。
愛・優・絆・和・円・縁・幸など、ふたりの夫婦としてのあり方や生涯のテーマとなるような文字が選ばれるようです。
お互いの名前の一文字を入れるのも日本人らしくて素敵ですね。
こんな刻印アリ？オリジナリティ溢れる刻印集めました
人気の刻印の次は、オリジナリティあふれる個性的な刻印を見てみましょう。
どんな刻印が出てくるでしょうか。
ユーモアセンスが問われる！ユニークすぎるメッセージ
まずは、どんな時でもこれを見たら思わずクスッとなるようなユニークな刻印をご紹介します。
「Do not remove（外さないでね）」
「You are mine（あなたは私のです）」
「Non-returnable（返品不可）」
「Come home soon（すぐ帰れ）」
人生には少しのユーモアが必要ですね。
曲の歌詞を刻印する
ふたりの好きな歌の歌詞を入れたといった方も多数！音楽の趣味が共通していているカップルや、二人の思い出ソングがあるカップルに好まれるようです。
刻印に刻まれた曲をいつまでも一緒に聴いたり楽しんだりできたら、とても素敵ですね。
二つで一つになるメッセージを入れる
お二人のリングを重ね合わせて見た時に初めて内容が分かる「２つで１つのメッセージ」を入れるカップルもいらっしゃいます。
刻印文字数が限られた中で、「どうしても入れたい言葉がある」「つながりを感じることができる」などの理由から、リングを重ねると一つの絵になったり、文章として意味を持ったりする刻印を入れるスタイルです。
知ってますか？エンジェルナンバー
今、ひそかに流行ってきているのが「エンジェルナンバー」です。
「エンジェルナンバー」とは何か、それはあなたが日常的によく見る数字やなんとなく気になってしまう数字のことです。
例えば今日が11月1日だったとします。お買い物のおつりが111円で、ふと時計を見ると1時11分だった・・・といった不思議とよく関わりがある数字などがご自身にとって「意味のある数字」で、「天使」からのメッセージが込められているとして「エンジェルナンバー」と呼ばれています。
「エンジェルナンバー」では数字にもそれぞれ意味があると言われており、それを組み合わせたり何桁も続けたりすることで、その数字を身に着けることで、幸せが続くという考え方もあるようです。
エンジェルナンバーは自分にしか分からないと言われているので、ふと気になった数字があれば、意味を調べてみておくと面白いことが分かるかもしれませんね。
これぞ唯一無二！フィンガープリントで特別感のある刻印に
フィンガープリントと呼ばれる指紋刻印は、世界に全く同じものが存在しない「指紋」を使用するデザインなので、誰とも被らない唯一無二のデザインと言えます。
お互いの指紋を刻むものなので、パートナーのことをより身近に感じられるかも。
いつでも手をつないでいるみたいで素敵ですね。
手書きのメッセージも！レーザー刻印で幅が広がる
一般的に指輪に刻印を入れる場合、タガネという文字や数字が判子のようになった道具を使って職人がハンマーで叩いて刻んでいく手打ちと呼ばれる方法、刻印機という専用の機械で打ち付けていく方法、レーザーを照射して彫っていく方法があります。
レーザー刻印であれば、おふたりが書いたイラストや直筆をそのまま指輪に刻印することができます。手書きしたものをデータ化し、レーザー機に取り込んで彫っていくので、細密な表現が可能だからです。
重ねると一つの絵になるような刻印も、この方法が一般的です。
パートナーの直筆の文字やイラストは、見るたびに暖かい気持ちになれそうですね。
お子様がいらっしゃるカップルはお子様が描いた絵を刻印にしたり、ペットを可愛がっているカップルは大事なペットの足跡の刻印を入れた例もあります。
手書き刻印で大事なことは、リングの幅によっては入らないことがある点です。
3ミリほどのリング幅が必要とされていますので、このタイプの刻印をご希望の場合はご注意くださいね。
また、あまりに複雑な絵や漢字等はつぶれて読めないなんてこともあるので、イメージを先に見せて相談しておくと安心です。
身元確認に？血液型や電話番号を入れる
昨今多発している自然災害に備えて、血液型や電話番号を入れておく方もいらっしゃるそうです。愛のメッセージも素敵ですが、いつ何があるか分からない人生に備えて、身元の判断できる刻印もいいかもしれませんね。
【プロが教える】後悔しないために刻印を入れる前に知っておくべき５つのこと
さて、いろいろな刻印の例を見てきましたが、紹介したような刻印はどのお店でも入れられるものなのでしょうか。また、後から刻印の内容を変えることは難しいのでしょうか。
刻印を入れる前に確認しておくべきことを見ていきましょう。
１．結婚指輪の購入店で刻印が可能か確認する
こちらは真っ先にしておくべき項目です。指輪を買う際に、必ず一確認しましょう。
ブライダルリングを取り扱っているショップでは、刻印のサービスがあるところがほとんどですが、出来ないショップもあります。また、指輪のデザインによっては出来ないものもあります。デザイン性の高いリングや、細身のリングなど、入れられないこともあるので、欲しいデザインがある場合は具体的に訊ねてみましょう。
その他、刻印サービス自体はやっていても、その場ではできずに納期が意外と掛かってしまうショップもあるので、希望の日程に間に合わない可能性も。
また、今すぐ刻印内容を決められなかったり、間に合わないからと一旦は持ち帰って後日入れたい場合や、刻印を入れるつもりでは無かったのに後からやっぱり入れたくなったり、なんてこともありそうです。
そういった時のために「後日持ち込んで刻印を入れることが可能かどうか」も確認しておけばさらに安心です。
２．入れられる文字数や種類を確認する
ほとんどのショップは刻印を入れることができますが、ここからはショップによって違いが出てきます。
・入れられる文字数
・フォントや英数字、記号の種類
・手描きイラストや指紋などの特殊刻印が可能かどうか
文字数は、リングの号数によって決められることが多いです。
トラブルを避けるため、サイズを問わず一律「○○文字まで」と決まっているところも多くあります。
入れたい刻印内容があったのに、詳細をしっかり確認していなかったために、指輪をオーダーしてから「その文字数は入りません」と言われてしまったらガッカリしてしまいますね。特に希望がある場合はこの項目をしっかり事前確認しておきましょう。
３．刻印の費用を確認する
刻印を入れる際、別料金になるか、無料サービスなのかを確認しておきましょう。「刻印サービスは無料です」と言われた場合でも、全てが無料ではない場合もあるからです。
・〇文字まで無料
・追加文字は一文字あたり〇円でお入れします
・指定のフォント以外を使用する場合は有料
・あとから入れる場合は有料
・特殊刻印（イラストや指紋など）は有料
など、実際は追加料金がかかってくることが多くあります。
刻印を入れなかった方の意見には「有料だから入れなかった」という意見もあります。
自分たちがどんな刻印を入れたいのか、先に決めておくと追加料金の有無も確認出来るので安心してオーダーできますね。
４．サイズ直しや刻印の入れ直しができるのかを確認する
日々を重ねるごとに、節や指に年齢による変化が現れます。
「指輪のサイズが変わった気がするので、サイズ直しをしてもらおう」と考えた時、あなたはふとリングの内側の刻印が目に入ります。
その時、「サイズ直しをしたら、刻印ってどうなってしまうの？」と心配になるかもしれません。
サイズ直しは、リングの一部を切って調整します。
そのため、切断部分が刻印に重なっていると、刻印が切れてしまいます。
もしもに備えて、サイズ直しの際の刻印の扱いについて確認しておくと安心です。
影響のないよう、最初からスペースに余裕を持った内容で刻印しておくのもひとつの考え方です。
刻印の入れ直しが可能な場合は、入れた部分を削り取ることで対応することがあります。
その場合、削った分指輪の厚みやサイズが変わってしまいます。
サイズを変えずにお直し出来る場合もありますが、どちらにしても費用がかかってきます。
刻印の入れ直しや修正についてはアフターサービスとして案内されることも多いので、説明された際にしっかり内容を把握しておくことをお勧めします。
また、「結婚して何年か経って刻印を見返したら、若気の至りで入れた内容が恥ずかしく思えてきた。子供に見られた時恥ずかしいから、シンプルなものに変えたい」メッセージを刻印した先輩方の中でこんな意見が意外と多いようです。
最初に刻印を入れる時に、年を重ねた後のことも見据えて刻印の内容を考えるようにしておきたいですね。
５．刻印を入れる場合の、完成までの納期を確認する
先程もお伝えしましたが、刻印を入れるとその作業に日数を頂く場合もあります。
工房直営でないショップや、規模の小さなショップの場合、その場で出来ないことも多いからです。
また、手描きや指紋のような場合、データ起こしの作業に時間がかかることも。
「いつ受け取れますか？」
「お客様の刻印はちょっとお時間かかります、３週間後です」
「それだと結婚式に間に合わなないので困ります！」
なんてことになってしまったら大変です。
刻印が凝った刻印内容だったりオーダーしたタイミングが繫忙期だったり連休があったりすると、納期が大きく変わってきてしまうこともあるので、「いつまでに必要か」をあらかじめしっかり伝えて、納期を確認するとよいでしょう。
【まとめ】刻印を入れる際に重要なポイントとは
ここまで読んでいただきありがとうございました。
結婚指輪には、普段から身に付けるものだからこそ、2人にとって意味のあるものを刻みたいです。
結婚指輪に結婚記念日を刻んでおくことで、記念日をうっかり忘れてしまうこともなくなりますし、今年で結婚何周年になるのかな？と計算する際にも役立ちますよね。
ここまで紹介してきたように、刻印の種類は定番のイニシャルや日付から、愛がこもったメッセージ、手書きのイラストなど、実にさまざま。
ぜひパートナーと話し合って、お2人にふさわしい刻印をお選びください。
それでは今回のまとめです。
・刻印できるジュエリーブランドを選ぶ
・刻印できる文字やフォント、マーク、文字数を確認しておく
・刻印を後から追加・入れなおしできるかを確認する
・サイズ直しする際のことも考慮しておく
・刻印内容は、一生もののメッセージになるということを肝に銘じる
以上のポイントを押さえた上で、パートナーとよく吟味して後悔しない刻印を検討くださいね。
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