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issue 16

「18金」のカラーバリエーションや素材について、指輪を買う前に知っておきたいこと

mokuji

1.18金て、何で「18」なの?10金や14金、24金との違いについて

普段よく目にする、指輪をはじめとするジュエリーの説明で見かける「18金」や「K18」という表記。

最近では結婚指輪の定番だったプラチナに続いて、18金指輪の人気が話題を集めていますのでさらに見る機会は増えたと思います。

「数字が大きい方が高くなるし、金の量とかを表してるんだろうな・・・」となんとなく分かっているものの、説明する自信は無い・・・という方は実はたくさんいらっしゃるようです。知らなくても何の問題もありませんが、知っていた方が指輪を選ぶ際の大きな助けになることは間違いありません。

こちらではまず「18」という数字について、ご案内いたします。

「純金」や「純プラチナ」という響きには高級感があり、良質なもののように感じられますよね。ですが金属は単体では柔らかくてキズになりやすく、身に着けて使用する宝飾品にするには不向きです。そのため「割金」と呼ばれるほかの金属との合金にすることによって、強度を確保しています。

金の純度は24分率で表示されます。18金(K18)は18/24、つまり75%が金、残りの25%に割金を使用した金属のことを指しています。

割金には銀、銅、パラジウムのほか、亜鉛やインジウムなどが使われることもあります。これらの配合バランスによって、イエローゴールドやピンクゴールドといった定番カラーだけでなく、ホワイトやオレンジ色に見えるようなニュアンスカラーも表現することができるため、現在では各ブランドオリジナルの配合による様々なカラーバリエーションを見るようになりました。

「18」や「10」「14」は、「24金」を基準としたうち、どのくらいの割合で金が使われているかの表示だったんですね。

18金は金の含有量が多いため色味も美しく、また適度な軟性もあるため最もジュエリーの加工に向いていると言われる地金です。

日本では結婚指輪といえばプラチナが王道ですが、海外では結婚指輪にプラチナを選ぶことは珍しく、ゴールド素材が定番です。

18金を真鍮やシルバーなどの素材に圧着させたメッキ加工素材も海外ではポピュラーなので、海外のほうがゴールドが身近にある環境なことも理由です。

加工がしやすく色のバリエーションが豊富な18金は、セミオーダーなどのカスタマイズにも向いているため個性が出しやすい素材と言えますね。

2.カラーバリエーションはどんな色がある?

18金のカラーバリエーションはどんな色があるのでしょう?

前の項目で触れたとおり、18金は割金の配合によって様々な色味を表現することが可能です。

大まかな分類を見てみましょう

イエロー系

ゴールドといえばイエローゴールドを連想する方も多いのではないでしょうか?

海外では結婚指輪の定番カラーであり、鮮やかなイエローの色味が手元で華やかな存在感を放ちます。

年齢を重ね、しわの刻まれた手に変化していっても、存在感のあるイエローゴールドなら手に馴染んでくれます。

ピンク系

割金として銅を多めに混ぜることで、柔らかなピンク色を帯びたフェミニンで優しいカラーになります。

“ピンク”と名前がついているため女性向けのように思われがちですが、プラチナやイエローゴールドよりも日本人の肌によく馴染むカラーのため、指輪の主張が激しすぎるのはちょっと・・・という男性にもおすすめのお色味です。

オレンジ(コーラル)系

コーラル(珊瑚)の名前の通り、ピンクにオレンジを混ぜたような色味で、温かみのあるニュアンスカラーが特徴のゴールドカラーです。

ピンクゴールドと比べて淡い発色が上品な印象を与えてくれます。

また、取り扱いブランドが少ないので、周囲とかぶりにくい、特別感のある色と言えます。

グリーン系

ほのかにグリーンがかった色味が特徴のグリーンゴールド。

イエローゴールドより明るい発色で、爽やかな青みを帯びたカラーなので、スッキリした印象になります。

コーラルゴールド同様、こちらも取り扱いブランドが少ない希少カラーなので、オリジナリティを感じていただける地金です。

ホワイト系

美しい白銀色が特徴のホワイトゴールド。プラチナやシルバーに近い色味を持っています。クールな色合いは、イエローゴールドやピンクゴールドなどの華やかな色味に抵抗がある人でも合わせやすく、またカジュアルファッションにも適しています。銀の配合量によって、暗めで個性的な印象の色合いから、明るく輝く光沢のまぶしい色合いまで様々です。

地金のカラーバリエーションについて実際に見る

3.強度や変色について見てみましょう

18金のカラーバリエーションはたくさんあるのがわかりましたね。

結婚指輪として考えたときに、日常生活を送るうえで強度や耐久性も気になるところです。

18金は25%の割金と混ぜることで適度な硬さをもたせているので、指輪としての強度は確保されています。

ですが、ご存知でしょうか?

製法によって指輪の強度や耐久性は大幅に異なるのです。

一般的に、ジュエリーは鋳造(キャスト製法)で生まれます。これは高温で溶かした地金を型に流し込んで冷やし固め、指輪の形にするというものです。

型さえ作ればどんなデザインにも対応でき、大量生産に向いているというメリットがある反面、金属の密度が低く、一生身に着ける結婚指輪としてはキズ・変形のリスクがあります。

もう一つの製法に、鍛造(たんぞう)製法があります。

鍛造は材料となる地金を叩いて延ばし、曲げることで鋳造では成しえない高い強度と靭性をもつ指輪が完成します。

これまで、その製法ゆえに、デザインのバリエーションが少ないことが鍛造のデメリットとされてきましたが、高精度の削り出しができる最先端機器との合わせ技によりその点は克服され、鋳造に遜色ないデザイン性を備えた指輪ができるようになりました。

etnaの鍛造製法についてもっと見る

また、金は変色に強く、長く美しい色合いを楽しんでいただける金属ですが、K18の場合、25%の割金を含んでいることから、地金カラーに関わらず、温泉や海水は硫黄やミネラルなどが多く含まれており、地金と化学反応を起こして変色してしまうことに繋がるので、温泉旅行や海水浴の際は指輪を外していただくことを推奨しています。

4.etnaの金属アレルギーへの配慮について

金は元々、金属アレルギーを起こしにくい金属です。食べ物の装飾として金箔が用いられるのも、アレルギーを起こしにくく、摂取しても体に害を与えず排出されるとされているからです。

しかし18金は、金だけでなく割金を使用していたり、ごくわずかな不純物を含んでいたりすることから、そちらに反応してアレルギーを起こしてしまう方がいます。

少しでもお客様に安心していただくために、etnaで使用しているすべての地金は、RoHS指令および日本ジュエリー協会の定める規定に基づき、金属アレルギーの原因となる6大物質(ニッケル/クロム/カドミウム/コバルト/鉛/水銀)を排除したものを使用し、可能な限りの配慮をしています。

地金を硬化させるために使用される物質を一切使用しなくても、硬度を世界最高水準まで硬化させる技術があります。etnaの鍛造リングが長くご愛用いただける理由は、品質の確かさと長年にわたる技術力の高さによるものなのです。

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エトナの指輪を実際に手に取ってご覧になりたい場合は、伊勢丹新宿店 本館4階 ジュエリー へお越しくださいませ。

エトナに来店する際は、当日直接、伊勢丹新宿店お越しいただくか、伊勢丹アテンドサービスへご依頼いただく方法があります。

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